テッド・ローゼンタール(piano) Ted Rosenthal
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テッド・ローゼンタールは、1988年に行われたセロニアス・モンク・インターナショナル・ジャズ・ピアノ・コンクールで優勝しました。(前年度優勝者が小澤征二氏とよくガーシュインなどのピアノの演奏をしているマーカス・ロバーツです)、以後著名なジャズ・ミュジシャンと活動を共にし(ジェリー・マリガン、アート・ファーマー、フィル・ウッズ、ボブ・ブルックマイヤー、ジョン・ファディス等)ジュリアード・ジャズ・クインテットのメンバーでもあります。
特にジェリー・マリガン・バンドの音楽監督として活躍し、マリガンの没後にテッドがプロデュースしてリリースしたアルバム"サンキュー・ジェリー“はグラミー賞にノミネートされました。
余談ですが、テッドは今までに9枚のリーダーアルバムを出していて最初のリリースアルバムを今回テッド・ローゼンタール・スタインウェイ・ジャズ・ピアノ・トリオ・コンサートを企画したNPO法人EMANON MUSIC 代表理事 藤原憲一が1990年にNYからKEN MUSICレーベルとしてリリースしました。
テッドの提唱するジャジング・アップ・ザ・クラシックス(ベートーベン、ブラームス、シューマン、チャイコフスキーなどをメインストリーム・ジャズに取り込んで演奏する jazzing up the classics )は、ジャズとクラシック音楽をクロスオーバーさせ、米国でボストン・ポップス、バルティモア・シンフォニー、カンザスシティ・シンフォニー他多くの交響楽団と共演しています。
植田典子 ベース
大阪音大卒業 4歳からピアノをはじめ大学時代にベースに出会う。以後ベーシストとしてバークリー大を卒業後、NYで女性だけのビッグ・バンドDIVAで活躍中。作曲もよくし、2002年にはBMIファウンデーションよりチャーリー・パーカー・ジャズ・コンポジション賞を得ている。
グレッグ・ハッチンソン(ds) Gregory Hutchinson
1970年6月NYブルックリン生まれ。
幼い頃より両親の影響を受け、打楽器奏者の父の勧めでレゲエ・バンドで演奏、レッド・ロドニーtpグループのサイドマンとして10代でデビューする。
The Manhattan School of Musicにてマーヴィン・スミッティ・スミスやケニー・ワシントンと学び、在学中スティーブン・スコットpに推薦され、ベティー・カーターvoグループの全米ツアーに参加、2年間在籍する。
その後、ロイ・ハーグローブtpクインテット、ジョー・ヘンダーソンts・グループ、レイ・ブラウンb・トリオに参加、レコーディングにも多数参加している。
現在では ジョシュア・レッドマンts・カルテット、ダイアン・リーブスvo・グループなどに参加、NYの最先端で活躍する若手ミュージシャンの中で最も注目と信頼を集めているアーティストである。