テッド・ローゼンタール
Ted Rosenthal

テッド・ローゼンタールは、ジャズ界の登竜門「セロニアス・モンク・コンペティション」の第二回優勝者である。
1959年ニューヨーク郊外のグレート・ネック生まれ。12歳のときピアノを始め、チャーリー・パーカーやスタン・ゲッツと
共演したトニー・アレスに師事し、高校時代にはレニー・トリスターノやジャッキー・バイアードから手ほどきを受けた。
その後NYCでジャズのライヴ活動を行う一方で、マンハッタン音楽院でクラシカル・ピアノを学んでいる。

1988年にNYCで開催された国際セロニアス・モンク・ピアノ・コンテストで優勝したことで脚光をあび、1990年の初リーダー・アルバム
『New Tunes, New Traditions』へとつながり、現在までに14枚のリーダー作を発表している。

1990年代に入ると、ジェリー・マリガン・カルテットのピアニストとしてツアーに参加し、マリガンの3枚のアルバムでも共演している。
マリガンの死後ジェリー・マリガン・オールスター・トリビュート・バンドを結成し、テッドのアレンジでリー・コニッツやランディ・ブレッカーらと
吹き込んだ『Thank You, Gerry!』はグラミー賞にノミネートされた。

音楽教育にも熱心で、現在ジュリアード音楽院とマンハッタン音楽院でピアノとアンサンブル・コースの教授をつとめるほか、クリニックも随時行っている。

ヘレン・メリルがもっとも信頼を寄せるピアニストとして来日回数も多く、日本にも熱心なファンは多いが、近年ヴィーナス・レーベルからリーダー作が
連続してリリースされたことで、全国区的な人気ピアニストとなった。

2010年現在のトリオ(テッド・ローゼンタール、p 植田典子、b クインシー・デイビス、ds)で アルバムSo in love と impromptu を立て続けにリリースした。

2011年 国内発売されたSo in love を、Out of this world とタイトルを米国仕様に変えて発売、全米ラジオ局チャートでNO.1を獲得。(2011年11月28日現在)

今回の来日は、2006年以来通算10回目、現在のトリオになってからは2009年から数えて7回目の来日となる。

ジョージ・ガーシュイン作曲のラプソディ・イン・ブルーの初演から90周年にあたる2014年に、初演した同じ日、同じ場所で演奏することが企画され
ピアニストに抜擢される。元演奏会場のエオリアンホールは、現在解放されてないので、近くのニューヨークの由緒あるタウンホールを会場に使い
2014年2月12日に初演と同じ編成で開催されソールドアウトの観客の中喝采を受ける。

CDラプソディ・イン・ガーシュインが、ラプソディ・イン・ブルーのトリオ版も含む全ジョージ・ガーシュインの演奏曲としてリリース2014年ジャズアルバム部門
でアマゾンとi-phoneで売上No.1となる。