皆さん、この夏これを守れば、東京大停電は防げる。

2012年6月10日追記!◎この文は去年2011年4月に書きましたが、
        矢張り今夏2012年度も実行すべきと考えます。


       ※長文で、読むのが面倒な方は、ここをクリックして、最下部の赤字以下を読んで下さい。

最近電力削減で、パチンコ屋と自動販売機が叩かれている。当方パチンコは嫌いだし、自販機も多すぎる。と前から思っていた。
ただ今言われているパチンコ屋の電力は、1日の総消費電力が400万kWであり、kW/hでは無い。1日15時間程度使っている合計
で、換算すると27万kW/h 程度である。表記対象に間違いが有る。
今東京電力の最大可能供給電力は、4200万kW であり、連続に供給できる最大値である。自動販売機においても1日の消費電力が
450万kW/24時間であり、換算すると約19万kW/hになる。すなわちパチンコ屋は,155分の1、自販機は221分の1になり、
両者合計では約46万kW/h で、約100分の1(1%)にしか過ぎない。
すなわちパチンコ屋と自販機を全て無くしたとしても、全く無理である。

今、東電が問題にしているのは、連続最大供給電力であり、1日の総使用料ではない。
(連続発電量4500万kWを1日使用したとして、1日24時間使用で108000万kW になる。恐ろしい数値である)

今回問題の瞬間供給電力であるが全て1時間に換算の会話にしないとさらに解りづらくなるので、kW/hを基準に話をさせてもらいたい。
今回のこの膨大なる災害における復興の視点から全体を見て思う事であるが、やはり一番我々がやらなければならないことは、
復興を遅らせてはならない為に企業の電気供給、交通機関は全く削減せずに、我々家庭のエアコンを削減することが、不可欠に思う。
勿論企業、交通 稼働は100%行うようにしなければならないが、企業内のエアコン、照明は削減。交通機関においても、100%稼働、
しかし冷暖房、等削減する所は削減する。みんな寒い時は厚着、暑い時は薄着で仕事をすればよい。社内構内照明も落とす。
そして、我々家庭においては、エアコンを使用制限する事が不可欠である。

しかし、どのように節約したら良いか、夏は温度設定を高くするとか、なんとか、みんな具体的に判らない現状である。
ここで当方の考え方を具体的に言わせてもらうと、(最新のインバーターエアコンは動き方が多少違うが、基本ひっくるめて考えるが)
以下東電圏内の家屋件数から割り出して計算したのであるが、無駄な場所、部屋のエアコンは消さなければならない。
なぜなら東電の言うような温度設定をいくら高く設定しても、その温度に達する迄フル回転でエアコンは動作するように作
られているから。仮に部屋の温度が、40℃で、いつもは27℃に設定しているところを30℃に設定したとしても、
その設定温度迄下げる間、通常エアコンはフル回転で動作する様に作られている。
すなわち猛暑の時、いくら設定を高い値にしたとしても、その温度に達する迄、ほとんどのエアコンは最大回転する。
従って、全てのエアコンが同時にON状態になる可能性が有る。その時に東電供給電力を上廻り、大停電に繋がる。
東電圏内の停電だけでは済まず、少なくとも日本中のATMを含む集中コンピュータがダウンし日本全土で大パニックを起してしまう。
なぜなら、ほとんどの機関のコントロールは東京で行っているからである。

 結論として、とりあえず今年の夏は、より具体的に記述すると
{{{企業、工場、店鋪、等 仕事に関する事業所全て通常操業してよい。しかし全てのエアコンは、半分停止する。
1家庭に4台エアコンがある家庭は2台消す。3台ある家庭は2台消す。2台の家庭は1台消す。1台しかない家庭は省エネモード
、4台以上の家は、出来るだけ1〜2ヶ所に集合して2台だけ使用する}}}で使う。
全ての圏内の企業店鋪、等、家庭がこれを守れば、約1000万〜1200万kW落とすことができ、去年の真夏の
最大使用電力6000万kW(去年夏数日有ったようだ) 強であっても5000万kW まで落とせ、またみんなもう既に行っている
街灯、看板、ネオン、等々を削減しているので、この夏上手くいくと4800万kW当たり迄押さえられる可能性がある。
そして全力で東京電力はこの夏(6月半ば迄)迄に災害時停止した火力発電所、使っていない火力発電所、廃止している水力発電所
のメンテナンスを早急に行い稼動可能に持ってゆく。(原発は復活させない)
これを実行すれば間違いなくこの夏を乗り越えられるはずである。付け加えるが、使って良いエアコンは基本的に普通に使ってよい。
節電すれば尚良い。
又東京電力圏内、特に東京23区の住人は常に電力削減に意識を持ち、常に実行することが、日本を救う事に繋がる。
そして、可能な工場は、深夜稼動に切り替えられれば、なお良い。もちろん今年の夏のみでは有るが、従業員の方も大変だとも思うが。
日本人は素晴らしい。日本人だけがこの事を実行出来る唯一の民族だと思う。みんな協力し合って、一つになり、
乗り越え無ければならない!。

最後に石原都知事(お互い八丈などの海を愛する者同士、悪口を言う訳では無いが)が当選確定の会見時パチンコ屋1日400万kW、
自販機も合わせて1日1000万kWなる膨大な電力を消費しており、とんでもない。と言うような事を言ったがこういう
不正確な事を、テレビでしゃべると非常に問題がある。電気に疎い人は、kW/h と kW/日 を同じ数値と誤解してしまう。
おまけに瞬間最大電力などと言うともう判らない人が殆どである。前文で述べたように、この1000万kWとは1日の総量で、
単純に24時間で割ったものが、今問題になっている数値で、せいぜい46万kW/hであり、この両者をなくしても
ほとんど影響が確認されないはずで有る。もう少しみんなに判るよう正確に言ってほしいものである。
勿論必ず両者出来る限り節電する必要のある事は再度付け加えたいが。

矢張り、夏場に圧倒的に使われる、家庭(東電圏内全契約数2862万件)でのエアコン電力消費であり、他人を攻めず、企業、
事業所、等を攻めず、自分の家のエアコン使用を自粛すると言う、”自らを正す”事が、今夏の大停電を防ぐ事につながって行く。

みんなで一丸となって、最低限守らなければならない事の1つは、

● 1家庭に4台エアコンがある家庭は2台消す。

● 3台ある家庭は2台消す。

● 2台の家庭は1台消す。

● 1台しかない家庭は省エネモードに設定する。

● 4台以上の家は、出来るだけ1〜2ヶ所に集合して2台だけ使用する。

● 企業、工場、店鋪、等、仕事に関する全ての事業所は、通常操業してよい。
         しかし、そこに関わる全てのエアコンは、半分停止する。


を守ろう。

※少し古いエアコン(インバーターではないもの)は、温度設定を高くしても、風量を少なくしても、設定温度に達する迄フル回転で
 コンプレッサーは動いているので、変に自己判断で操作しない事。
★再度付け加えるが、稼動してよいエアコンは普通に使ってよい。節電すればなお良い。
■もう一つ全テレビ局にお願いであるが、緊急地震速報のように、東電と連係して、電力使用限界値の90%になった時点で、
 緊急エアコン停止速報を出してほしい。

■それと、地デジ全面移行を今年夏では無く、1〜2年先送りにするべきと考える。
(被災地でもケーブルも多く、暫く復旧は無理で、アナログでいろいろ情報を得なければならない場合もあるから)
追記

震災前の各発電量(少し古いデータなので、多少増減する)と今現在の復旧状況(2011年4月11日現在)

●火力 最大3637万kW26個所。震災時7箇所停止。現在3箇所復旧。※680万kW停止中

●水力 最大852万kW160個所。現在全て復旧

●原子力 最大1730万kW(福島第一496停止、福島第二440停止、柏崎821万kWの内3個所の490万kWのみ稼働中)

●風力 最大0.05万kW稼働中

●地熱 最大0.35万kW稼働中

◎随時各炉メンテナンスが入るのでこれより低い上限

●現在60Hz地区から周波数変換所3個所で合計100万kW変換受電中。(今現在これ以上は無理)

●北海道から応援受電。海底ケーブルで東北電力経由で60万kW給電中。

●東電関係送電線設備、全面復旧

 ※現在停止中の火力発電所は広野発電所2,4号・常陸那珂発電所1号・鹿島発電所2,3,5,6号・東扇島発電所1号機
この火力発電所の早急なる復旧を期待する。

また、温暖化に悪影響を起こさない水力発電を建設推進、及び廃止されている水力発電所の再稼働を期待する。
そして将来、原発以外で6000万kWが発電可能になった時点で、全 原発は廃炉にする。
と、当方は、切に願う。

最後にあらためて思うに、今回のこの災害は、青森から千葉までの東海岸(東京から同じ距離を西に換算すると
岡山迄である)が壊滅状態で、過去のピンポイントであった地震の、阪神淡路大震災での長期に渡る大復興に比べても
、より遥かに多大であり、又想像を絶する前例の無い大復興を長期に渡り行わなければならないはずである。
現地を見てきた当方はなんと言ってよいかわからない。本当に被災にあわれた方々にお悔やみの気持ちで一杯である。

以上、Jazz SOMEDAY 店主 森 茂信 は考える。

                                  2011年4月15日記


●2011年4月23日追記

※2011年4月22日東電発表による、今夏の最大発電量予測の修正が有った。
それによると、今夏5500万kWまで、復旧する見込みと発表された。
しかし、当方の考える事は、そのまま実行するべきである。




●2011年6月6日追記

エアコンモードのドライ(除湿)運転について

最近テレビ等で、エアコンのドライモードは、通常エアコンより電気を消費すると報道されている。又テレビ局の
量販家電店での取材で、店員さんが得意そうにドライモードはもっと電気を食うのでダメと言って、それを報道されている。

そこで、このドライのことについてお話しましょう。
ドライモードは大きく分けて、再熱除湿型と弱冷房除湿の2種類が有ります。

◎再熱除湿(機能が複雑な為高級品に多い)は室内機内の熱交換機を2つ装備させ、まず冷房動作で冷やす事により除湿をさせる。
 、そしてその通過して除湿され冷やされた空気を、その後 下げた温度分暖房動作をさせ上げる。プラスマイナス0の吸気排気温度に
 すると言う方法です。すなわち室温を下げず、湿度だけ除去すると言う方法。解りやすく言うと、2台のエアコン運転
 をしているようなもの。明らかに電気を食いそうにおもうでしょ〜〜。
 実際は、当方の調査によるデータとして、再熱除湿時は、通常冷房運転時電力の14%〜20%アップ程度の様です。

◎弱冷房除湿は、運転自体弱運転(省エネモードとあまり変わらない)をさせ、除湿をさせる方法である。
従って室温は多少下がりますが、弱冷房動作なので消費電力は当然少なくなります。

※要約すると、再熱除湿は室温が下がらず、除湿のみを行い、弱冷房除湿は室温は下がると言う特徴が有る。
 今夏この弱冷房除湿を装備しているエアコンは多いに使うべきである。

しかし、みなさんの家にあるエアコンがどちらか解らないとおっしゃるでしょう!。

見分ける方法は3つ。
 1、メーカーへ尋ねる。
 2、自己判断方法は、ドライモードにした時、表示に温度表示が出ない場合は再熱除湿の可能性が高いので製造元に尋ねる。
   温度表示が出る場合や、5段階セレクトドライ(ダイキン)などと段階表記されている機種は、弱冷房除湿である。
(100%では無いがほぼこの通りである)皆さん色々調べてみて下さい。
 3、もう一つの判断は、高級エアコンは再熱除湿搭載。量販店向け低価格エアコンは弱冷房除湿搭載が比較的多い。
 購入する時は確認して買おう。(但し電気店の店員さんは、この事を知らない方もかなり多く、店員さんに、
 メーカーへ電話をしてもらい、確認を取ってもらうことが確実である)

従って、今夏 再熱除湿を搭載されているエアコンは、絶対にドライモードにしてはダメである。


●2011年6月14日追記

上記で、
みんなで一丸となって、今夏最低限守らなければならない事の1つは、と言う事についての訂正。


東電発表、今夏5500万キロワットまで復旧すると発表。
この事に基づき再計算。下記修正データをお知らせいたします。今夏参考にして下さい。


● 1家庭に4台エアコンがある家庭は2台消す。

● 3台ある家庭は1台消す。

● 2台の家庭は1台省エネモード設定。

● 1台しかない家庭はそのまま。省エネモードに設定すればなお良い。

● 4台以上の家は、3台に付き、1台消す。

● 企業、工場、店鋪、等、仕事に関する全ての事業所は、通常操業してよい。
   しかし、そこに関わる全てのエアコンは、3分の1 停止する。(全部屋の節電でも良い)


●21時以降、及び 土、日、祝日は、使用制限解除。
   (政府と東電で協議し、19〜21時の間で決めれば良い)


を守ろう。

と言う、方法で乗り越えられます。

◆一つ付け加えたいことですが、最近のヘヤードライヤーですが、ハイパワーの物がかなり多く出回っており、
 1500や1800ワットなどの物も多く出回っております。これは家庭の普通のエアコン2〜3台分の電気を消費します。
 また使用する時間帯も比較的集中します。従って大変危険です。
 対策として、当然この機種も殆ど強弱スイッチが付いており、今夏のみ全てのヘヤードライヤーは弱で使用するべきである。
ついでにもう一つ、電子レンジもエアコン1〜2台の電力を消費します。
エアコンとヘヤードライヤーと電子レンジを同時に使うような、馬鹿な事は絶対に止めて下さい。



from 15 April 2011